2014年8月30日土曜日

海水が出入りする水堀


 こんにちは。
 今日の今治は、いくぶん涼しくて過ごしやすい日になっています。


 今治城の特徴の一つに、堀に海水が出入りしていることがあります。

  堀と海が水路でつながっていて、海側は今治港になります。今治港はかつては城内の港(「船入」ふないり)でした。今治港もお城の一部だったのです。

堀と海をつなぐ水路。水(海水)が流れている様子がわかります。
水路は今治城の北側にあります。

今治港の様子。
水路の口の真上から撮りました。


 ところで、海には潮の満ち引きがあります。特に、今治城の面する瀬戸内海は干満の差が大きいことで知られています。
 上の写真で見た海水の流れも、潮の満ち引きの影響です。

  今日はお昼の午後145分が満潮でした。干潮から満潮になる間は海から堀に向かって海水が流れます。

堀の水路の口から、海水が流れ込んでいます。
わかりにくいかも・・・(・・;)


満潮時、満々と水をたたえる堀。
右側の道路の下に開いている口が水路です。

 海とつながっている故に、堀の水位は潮の干満によって変化するという、今治城ならではの現象も見ることができます。

 そして、堀では海の魚も簡単に見つけることができます。悠々と泳いでいます。


 今治城に来られた時は、「水路」と「堀」にも要注目です!!

2014年8月11日月曜日

特別展「築城の名手 藤堂高虎の城めぐり」を開催中

 こんにちは。

 現在、今治城では、特別展「築城の名手 藤堂高虎の城めぐり」を開催中です。
 
 築城の名手といわれた藤堂高虎が関わった主な城について、城の絵図や写真を用いて、城の形を比較したり、城の形の変化を探ったりしています。
 築城年代順に、以下の9つの城を取り上げています。


宇和島城   (愛媛県)
大洲城     (同)
膳所城        (滋賀県)
今治城        (愛媛県)
篠山城        (兵庫県)
丹波亀山城    (京都府)
伊賀上野城    (三重県)
津城           (同)
大坂城        (大阪府)

 展示はパネルで行っています。

展示風景の一部
 藤堂高虎の関わった城を一斉に並べて比較する試みは、これまで全国的にもされていなかったと思われます。
 築城年代順に見てみると築城術が発達している様子がわかり、興味深いものがあります。

 その中で今治城は、日本の城郭史上でも画期的な構造をいくつか持っていたことを説明しています。
 その構造とは一体何でしょうか?

今治城を説明する展示パネル

 その他の城もそれぞれ、特徴的な構造を備えています。

 最後に展示している大坂城(現在は大阪城と書きます)。豊臣秀吉が築いたことで有名ですが、現在の大坂城は豊臣氏の滅亡後に徳川幕府によって築かれたものです。藤堂高虎はその築城の総指揮を任されていました。

  1130日(日)まで開催しています。
 ぜひご観覧ください。