2016年10月26日水曜日

特別展「今治藩主 久松松平氏の世界」~エピローグ編~

これまで2回に亘って紹介した特別展「今治藩主 久松松平氏の世界」。

多少なりとも貴重な史料が今回展示されている事がわかって頂けたかと思います。


そんな特別展ですが、オープン初日の22日(土)、なんと特別ゲストとして久松松平家の末裔で、次期当主(15代目)になられる久松定順さんとその親族の方達が東京から見学に来てくださいました。


もともと今回の展示の中心になっている史料群も定順さんの祖父、定秋さんから寄贈されたもので、話を聞くと、展示されている甲冑は昔、祖父の家の納戸の中にしまってあったとか、挟箱は絶対に開けてはいけない「開かずの箱」であったとか。久松家の方達のみが知る貴重な昔話もその場で聞く事が出来ました。


また、こうした大名家を特集した展示を、その末裔の方が見学に来られるというのもなかなか珍しい事だと思います。久松さんご一行が熱心に見学される様子を見て、こちらとしても感慨深いものがありました。


今回の特別展が旧藩主家たる久松家と今治との関係をさらに深めるきっかけになってもらえたらと考えています。

会場の山里櫓前にて久松定順さん(左)と学芸員とで記念撮影。
定順さんはこの日のために東京から日帰りで駆けつけてくださいました。

おわり

                                                学芸員 伊津見